私の父は、鞄職人です。
70を少し超えた父の職人歴は、
住み込みの修業時代にはじまり
半世紀を軽く上回ります。
私は父が自宅の仕事場で鞄を作るのを
当たり前に見ながら育ちました。
私が今、手仕事であるニット制作を手がけているのは
父の仕事を見てきたせいもあるのかもしれません。
その父が、年齢その他のさまざまな事情により
仕事を続けるか辞めるか、
続けられるか辞めざるをえないかの
分かれ道に立っています。
仕事一筋、生真面目に生きてきた父が
鞄を作らなくなる。
それはとても淋しいことのようであり、
しかしやり遂げたという意味で
双六の上がりのような
晴れ晴れとしたことのようにも思えます。
私が赤ちゃんの頃、
仕事をする父の傍らに無造作に転がされ
ひとり遊ぶ写真が残っています。
先日実家に行った際、
バブーもそばに転がして
写真を撮ってみました。
私は父が鞄を作っている光景が好きです。
いつかこの写真を
バブーとともに眺めたいと思っています。
素敵な写真ですね(^-^)/
返信削除お父様超恰好良いですね〜
私たちの幼い頃はデジカメ、
ビデオなど無いので写真は貴重ですよね。
L
デジカメに慣れた身には、
削除フィルムカメラで一発勝負!の緊張感は
尊敬に値しますわ。
それにしても、同じ年生まれの主人の写真は
カラーなのに、
なぜ私のはモノクロなのか・・。